Cuirs D’ailleurs
〜 旅するレザー 〜
『Atelier AKNAS(アトリエ アクナス)』のコンセプトは、"Cuirs D'ailleurs 〜旅するレザー〜"。
いつ・いかなる時も、オン・オフ問わず、「いつも一緒に人生の旅の時間を刻んでいく革製品でありたい」という想いを込めて。
"Be and wear different"使いやすく永く愛される美しい革製品を生み出し、他の人たちとは違ったクールで洒落た人生の旅へ。
伝統的な革製品の製作技術を駆使しながら、つねに高品質な製品を生み出し続けている職人たちの高度な技術と、
「ガルーシャ(エイ革)」のユニークな特長を完璧に把握したうえで表現される、フレンチならではの美しいデザイン。
『アトリエ アクナス』は、世界の環境・社会・経済において、持続可能性(サステナビリティ)の役割を果たしていきながら、革職人たちのモノづくりへの飽くなき探求と努力、それによるクリエイティビティとクオリティが、ブランドの成長へつながると信じて。
そして、自由に意見やアイデアを言い合えるモノづくりにとって最適な環境で、つねに最高のパフォーマンスを実現していく。
『アトリエ アクナス』は、タイ・バンコクに拠点を置く、エキゾチックレザーを専門とするフランスの高級革工房「AKNAS Genuine Watchbands & Trading Co., Ltd」が運営。フランス人デザイナー、ステファン・メッスニルにより、スイスや北米の高級時計メーカー・所有者・コレクター向けの時計バンドを独占的に生産することから、2001年に工房がスタートしました。パイソン・クロコダイルなどのエキゾチックレザーの加工を得意とする小さな工房ながら、マーチャンダイジングやマーケティングに特化したフランス人メンバーを招集し、ワールドワイドなプロモーション活動を行い、最高品質の「ガルーシャ」を深みのある多彩なカラーで提供することで、専門的なメーカーとして認知されました。2005年には、着実な実績のもと、OEMの枠を超えた独自の生産ノウハウと、フレンチらしいデザインを前面に出した、女性向けの小さなエキゾチックレザーアクセサリーの生産を開始。さらに、R&D(研究・開発)を積み重ねて継続的に改善し、それまで難しいとされてきた繊細な作りと優れたデザイン性を併せ持った「ガルーシャ」の作品を生産することで、広く知られるようになりました。2007年からは、OEM・ODMのみならず、世界中の高級ブランドやデザイナーの顧客に新規サービスを提案するまでに成長。2008年には、『アトリエ アクナス』ならではの“溝縫い”などの画期的な製造技術を確立し、メンズラインの開発を行う銀細工部門を設立しました。そして、工房創設から10年目である2011年以降からは、「ガルーシャ」をメインとしたオリジナルブランド『アトリエ アクナス(Atelier AKNAS)』を誕生させ、日本やヨーロッパなどにリリース。『AKNAS』の名称は、ステファンの大切な家族の頭文字を取ってネーミングされています。
メインの素材として扱っているのは、動物性・ミネラル性の両方の成分を併せ持つユニークな素材で、毒針を持つ種類である「アカエイ」のエイ革。エイ革の呼び名には、「ガルーシャ(Galuchat)」「スティングレイ(Stingray)」「シャーグリーン(Shagreen)」と色々ありますが、『アトリエ アクナス』では、18世紀頃のフランスで刀・短剣などの鞘作りでエイ革を用いて第一線で活躍した、ジャン・クロード・ガルーシャ(Jean Claude Galuchat)にちなみ、本場フランスの発祥らしく「ガルーシャ」と呼んでいます。職人ガルーシャは、当時の国王ルイ15世に寵愛され、お妾やポンパドール婦人のための特注で、エイ革の宝石箱を作って進呈したという記録も残されています。素材としての「ガルーシャ」は、一般的な革と異なり触れることが少なく、その歴史はあまり知られていないエキゾチックレザーです。古来より“ラッキーフィッシュ”と言われ、「ガルーシャ」の革製品を身に着けると幸運を呼ぶとされています。その歴史は意外と古く、古来エジプトや漢王朝(現在の中国)でも使われ、日本でも8世紀初頭から8世紀末にかけての奈良時代に、その当時、武士にとって重要な存在であった日本刀の持ち手部分や胴衣の装飾として非常に重宝されてきました。現代のように、革の表面にヤスリをかけることや染色も施していなかったため、その時代には、「ガルーシャ」の粗いビーズ面が滑り止めの役目を果たしていたと考えられています。近年でも、革製品としてだけでなく、粋な寿司店で山葵(わさび)用のグラインダーとして用いたり、大工職人がヤスリとして使用したりしています。
『アトリエ アクナス』は、創業以来、創造力を駆使した高品質の商品を、自信を持って製造。同業他社との違いを追求するため、工房でのすべての工程において、クオリティコントロールの厳正な基準を課しています。工房では、フランスで生み出される商品デザインに最適な革の選別から開始。デザインに合わせて、巧妙に組み合わせるモザイク状や幾何学的な模様にした加工をすることもあります。また、ブランドとしての品質を保つために、『アトリエ アクナス』の革職人は、ミリ単位での正確さを求めた完成形も追求。さらに、革職人は、素材である「ガルーシャ」が天然だからこそ、個々で異なるビーズの大きさや形状、組み合わせる位置に配慮して革を加工する必要があり、2〜3セットある型に沿って正確に裁断を進めていき、“スカイビング”と呼ばれる革を薄くする工程を手作業で行っていきます。この“スカイビング”のテクニックは、硬い「ガルーシャ」では簡単にできることではなく、熟練の技術を要して、仕上がりに差が出る重要な要素。“スカイビング”後は、革を縫製されたり糊付けしたりして組み立てに入ります。一連の工程は、ブレスレット・ネックレス用の革ひもにも必要で、正確に1cmごとに区切って仕上げていきます。接合部分は、手で緻密に磨きを入れて繋ぎ、シームレスで目立たないように成形。『アトリエ アクナス』の商品に返品が少ないのは、このような熟練した手作業と、徹底した検品作業の成果だと言えます。
『アトリエ アクナス』のアクセサリーは、メンズラインの開発を行う銀細工部門により、シルバー925と「ガルーシャ」を組み合わせて製作。銀細工のノウハウを誇る職人と、そのスキルを熟知したデザイナーとの信頼関係により、見るものすべてを惹きつける上質なシルバーアクセサリーを生み出されています。職人は、要求の高いデザイナーの細かなディテールを表現するために、熟練の技術を要する“スカイビング”と言われる革を薄くする工程を手作業で丁寧に具現化。異素材であるシルバーと「ガルーシャ」をエレガントに融合させ、素晴らしい完成度へと導いています。さらに、キレイに磨かれたシルバーには、サンドブラストで「翼を使って自由に飛び、つねに飛行し続けて、新しいことへ挑戦していこう」というメッセージが込められた“Wings”ロゴが入れ、“細部に宿る美”を見事ばまでに表現。緻密に作られたアクセサリーは、耐久性にも優れているので、日常で使用する際にも安心して装着できます。
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